4ピアメディエーションとEAPとの結合 企業におけるピアメディエーションの導入について

 

企業におけるピアメディエーションの導入について

 

❶ ティグレの場合、EAPの取り組みを進めていく過程で、より一層職場のコミュニケーション環境を向上させていくためには、ピアメディエーションが必要ではないかという議論が深化していきました。メンタルヘルスの観点からのピアメディエーションの導入は自然なものです。かかるアプローチは企業がピアメディエーションを導入するのに抵抗感が少なくなると思われます。

❷ 企業へのピアメディエーションの導入は時間とコストが障壁となりますが、EAPの深化には必要不可欠であるとの論は積極性を有し、企業はピアメディエーションを取り組みやすくなります。

❸ 学校と同様に、PMクラブは、スタートの障壁が低いため実現性が高く、機動力があり、優秀な人材を企業全体に送り出し、ピアメディエーションを全体化する戦略としては有効です。

❹ 価値観の多様性を実感し、一面的な見方の危険性を認識させるという意味で、ピアメディエーションの学習は有意義です。職場や取引先での人間関係構築の基礎に大きなインパクトを与えているものと思われます。

❺ ピアメディエーションは、企業内のコミュニケーション環境の改善、深化に有効であると同時に、取引先(ティグレの場合には会員)とのコミュニケーション関係を良好なものにするのに役立ちます。

❻ 従前から、指摘されていますように、傾聴技術の技法はクレーマー対策に有効です。したがって、ピアメディエーションの学習は、クレーマー対応に応用できます。