ホームページ リニューアルに寄せて        滝田 善左衛門

 私がなにわ橋法律事務所に最初にお世話になりましたのは大林組尼崎統括事務所の事務主任をしていた昭和三十五年頃、当時津田綜合法律事務所と云っていた津田勍先生の時代で早いものであれから丸六十年経ちました。津田禎三先生の時代を経て今は津田尚廣先生にお世話になっています。

 

 勍先生には息子の様に可愛がって頂き、お伺いすると決ってあの老松町の古い木造事務所の2階の打ち合せ室に通され、民謡の話しやら、男女の話しやら、大半を雑談で通します。私には楽しいひと時でした。

 

 その頃、事務所に居られたのは、中坊公平先生、笹山利雄先生、鷹塀一芳先生の御三方であった様な気がいたします。笹山、鷹塀両先生には現在もお付き合いを頂いております。

 

 中坊先生には独立されてから直ぐ、先生が顧問をしておられた小豆島カントリーゴルフクラブの用地の御用命を頂きました。もちろんゴルフ場は大林組施工でした。その頃は大林組本社の不動産部の課長でした。

 

 大林組在職中から、退職後不動産業をはじめた頃を含めて、禎三先生には永年に亘り一方ならぬお世話になりました。足を向けては寝られぬ心境です。大林組在職中は不動産にからむいろいろな事件を社内で正式な事件として取り扱はれる前に片付けて頂き「君との仕事は余り事務所の”商売”にはならんなあ」といつも笑っておられました。不動産業をはじめてからは、中坊先生が理事長をしておられた整理回収機構の仕事をはじめとして数多くの仕事をさして頂きました。感謝の他ありません。最近は余り老齢の者が出入りするのも恥しいので、私が顧問をしている会社の役員がお世話になっています。

 

 なにわ橋法律事務所の彌榮を念願しております。